発見!いわた 「磐田の著名人」

大石 文一郎 (おおいし ぶんいちろう)

1895(明治28)年~1962(昭和37)年
織物業功労者

遠江国山名郡福島村(現磐田市福田)に父文七、母きぬの長男として生まれる。1911(明治44)年3月に見付町尋常高等小学校を卒業。

父の養魚業の職は継がず反対を押し切り、1921(大正10)年別珍コール天織布業を始めると、5年後には剪毛(せんもう)行程に工夫改良 を加え、当時の技術では無理といわれていた短台剪毛から長台剪毛に改良、従来の数倍の能率化と品質向上に成功し、業界に革命をもたらした。

1924(大正13)年有限責任別珍コール天販売利用協同組合理事に就任。1933(昭和8)年には福田町議会議員に選任される。 1947(昭和22)年県議会議員に当選し、3期12年の間には議長職も1952(昭和27)年から1期務めた。1948(昭和23)年には天竜社織物協 同組合の理事長に就任し、全国一の別珍コール天生産高を誇る機業界の責任者となる。1952(昭和27)年には日本工業標準調査会委員に任命され、JIS の元締としての役職も得る。1953(昭和28)年には日本別珍コール天工業会長に就任。1958(昭和33)年藍綬褒章(らんじゅほうしょう)、自治功 労章を受章。1959(昭和34)年紺綬褒章(こんじゅほうしょう)を受章し、長年の努力が認められた。

1960(昭和35)年に福田町長となり、土地改良事業、都市計画事業に尽力するが、1962(昭和37)年、在職1年余で病に倒れた。

※『静岡県歴史人物事典』(静岡新聞社出版局発行)に肖像画があります。

参考文献

  • 静岡新聞社出版局 『静岡県歴史人物事典』 静岡新聞社 1991年
  • 藤田錦司 『日本別珍コール天五十年史』 繊維振興協会 1954年
  • 藤田錦司 『別珍コール天発達史』 藤田錦司織物研究所 1940年
  • 自治タイムス社 「東海展望」 1958年1月号 1960年11月号
  • 静岡新聞 夕刊 「静岡県昭和人物誌」 1989年11月25・27日