発見!いわた 「磐田の著名人」磐田の著名人

鈴木 正一 (すずき しょういち)
1891(明治24)年〜1966(昭和41)年

『ふるさと豊田写真集』より

富岡村村長。第2代富岡村村長の長男として富岡村中野戸(現在の磐田市豊田)に生まれる、慶応大学理財科(後の経済学部)卒業後、遠州銀行(現在の静岡銀行の前身)に勤務し、34歳の年に郷里へ帰る。富岡村産業組合長(豊田地区の農業協同組合の母体)、富岡村村長、静岡県会議員等要職を歴任した。特に富岡村産業組合長時代には国民健康保険制度(当時は任意加入であった)の普及に尽力し、村内の90%以上が加入した。また戦後、農地改革がおこなわれる2年前から小作人に所有農地を解放したことから、高い先見性をもった人物であったことがうかがいしれる。

旧豊田郷土資料館敷地内に鈴木正一氏の功績をたたえた「土たから」の碑が建立されている。

参考文献

  • 郷土を考える会/編 「ふるさと豊田 改訂版」 豊田町教育委員会 1977年
  • 郷土を考える会/編 「ふるさと豊田写真集」 豊田町教育委員会 1982年
  • 郷土を考える会/編 「ふるさとの石碑」 豊田町教育委員会 1979年
  • 豊田町誌編さん室/編 「豊田町誌 通史編」 豊田町 1996年