熊谷 三郎馬 (くまがい さぶろうま)
1834(天保5)年~1913(大正2)年
実業家。旧井通村(いどおりむら)名誉村長。
1834(天保5)年、遠江国豊田郡西之島村(現・磐田市西之島)に生まれた。幼名は舜治。後に西之島学校の設立者として知られる長兄・三郎馬(敬三)の家督を継ぎ、三郎馬を襲名した。
1876(明治9)年、静岡県会議員となる。1878(明治11)年、明治天皇ご巡幸(じゅんこう)の際に、熊谷邸は、一行の帰途の御小休所(ごしょうきゅうじょ)に使用された。
1880(明治13)年、東海道線の新居駅・舞阪駅間の浜名湖架橋のため浜名社を設立、社長となり、両駅を延長1262間(約2272m)の橋で結んだ。また湖面を埋め立てて耕地を開き、大養魚場を造成した。
事業家、行政家として活躍した功績から、1890(明治23)年、井通村名誉村長となった。
1913(大正2)年、79歳で逝去。
参考文献
- 静岡新聞出版局 「静岡県歴史人物事典」 静岡新聞社 1991年
- 豊田町教育委員会 「ふるさと豊田」 豊田町教育委員会 1974年
- 静岡県姓氏家系大辞典編さん委員会 「静岡県姓氏家系大辞典」 角川書店 1995年
- 新居町史編さん委員会 「新居町史第2巻通史編」下 新居町 1990年