平野 市郎 (ひらの いちろう)
1872(明治5)年~1972(昭和47)年
事業家、旧池田村村長
1872(明治5)年、磐田郡池田村(現磐田市池田)に生まれる。
磐田郡森本村(現磐田市森本)の飯田和三郎氏のもとで漢学と数学を学んだ後、池田小学校教員や池田村役場勤務を経て、退職後、肥料問屋で働きながら大倉商業学校別科(現東京経済大学)で学ぶ。1897年に帰郷。1907年に、神谷惣吉、青山源一、大橋半九郎らとともに北遠の鉱石や木材を池田村から中泉駅(現在の磐田駅)まで人車により運搬する目的で設立された中泉軌道(なかいずみきどう)の発起人となる。中泉軌道は1909年10月8日に営業を開始し、一時廃止や、人車から鉄道馬車への変更など紆余曲折(うよきょくせつ)を経て昭和初期まで存続した。
1909年、池田製材株式会社などを設立、翌年より池田村村長として池田村発展のため尽力した。
1972(昭和47)年、100歳の長寿で逝去。
参考文献
- 静岡新聞社出版局 『静岡県歴史人物事典』 静岡新聞社 1991年
- 豊田町誌編さん室/編 『豊田町誌 通史編』 豊田町 1996年
- 豊田町郷土を研究する会/編 『ふるさと豊田 改訂版』 1977年
- 鈴木直之/著 『幻の光明電鉄』 磐田谷島屋書店 1989年